先日、窒素を使用した樹脂溶接機「NITOROGEN SHIELD WELDER」の導入講習会が行われました。以前は弊社パネルボンドなどやホッチキスタイプの物でバンパーなどを修理していましたが、なかなか強度と柔軟性を確保する事が難しく修理に苦労していました。
≪ 樹脂パーツが切れた時の溶接修理 ≫
≪ 樹脂パーツに穴が空いた場合の穴埋め修理 ≫
通常溶接の際には樹脂を加熱する事で高温になるが、高温になりすぎると空気中に含まれる酸素と、樹脂に含まれる炭素が結合することで、炭化して本来持っている樹脂の柔軟性などが失われ、著しく品質の低下が起こる。しかし、今回導入した窒素樹脂溶接機は加熱部位を窒素ガスでシールドして溶接する為、母材が硬化しにくい。また、母材と同じ材質の溶接棒(約36種類)を使用して溶接する為、硬さの違いが発生しにくく、応力集中が起こりにくい。
座学、実技を含めた2日間講習を終えて無事終了証をいただきました。
以前までは、修理できずに交換になってしまった樹脂パーツの損傷も今回導入した溶接機を使う事によって、部品交換より低価格で補修することも選択肢の一つになりました。今後も新しい技術に常に対応し、質の良い仕事をするよう心がけ社員一同努力してまいります。