今回は昨年末に施工致しました「日産GTR Tスペック」をご紹介致します。
お客様はこれまで乗られていたお車に飛び石防止のためプロテクションフィルムを貼っていたそうですが、経年と共にフィルムの端のエッジ部分に汚れが溜まったり、端の部分が浮いて来たり、継ぎ目が出来てしまったりと満足できない部分があったらしく、何か良いものはないかといろいろ調べていた中で弊社が取り扱っているスプレー式プロテクションフィルム「Fenixスクラッチガード」に出会いご依頼をいただきました。
この度は弊社のご利用誠にありがとうございます。今回の施工箇所はボディー全体のフルプロテクションになります。
Fenix Scratch Guard(フェニックス スクラッチガード)はスプレーで塗装するペイントプロテクションフィルムです。
一般的なお車の膜厚は約100μm程しかなく、その中でもクリア層は約40μm程度と言われております。Fenixスクラッチガードはスプレーで吹き付けと乾燥を約14回繰り返し行い、約150μm~200μmもの膜厚を持つ特殊フィルムを形成します。この膜厚によって飛び石などからボディをがっちりガード致します。
万が一、塗装まで達するキズが入った場合は剥がす事も可能ですが、独自の自己修復(セルフヒーリング)機能によりフィルムに付いた多少の細かなキズは約70~80℃の熱を加えるとほとんど目立たなくなります。また、ポリッシャーによる研磨も可能なため、綺麗な状態を長期にわたり維持できるので、剥がす必要はほとんどありません。
表から施工しているのが分からない様にする為、施工するパーツを取り外していきます。また、レンズ類も全て取り外します。
施工パーツの塗膜の確認と掃除を行います。コーティング施工車は密着不良の原因になりますので、コンパウンドとポリッシャーを使ってコーティング被膜をしっかりと磨き落とします。
その後、丁寧にマスキング作業を行い施工スタートとなります。
Fenixスクラッチガードは透明な物を約14回吹き付けと乾燥を繰り返し行い約200μmの厚みを持つ特殊フィルムを形成していきます。
そのため作業者は微細な塵、埃などが付かない様細心の注意を払って作業しています。このシビアな作業が仕上りを左右しますので、気を抜けません。
スプレータイプの為、複雑な形状も継ぎ目なく施工できます。また、耐UV性にも優れている為、紫外線による劣化を防ぐ効果もありますので、カーボンパーツの保護にも適しております。
施工後、しっかり加熱乾燥を行い塗膜を硬化させます。一部のパーツが艶消しパーツの為、それらのパーツは一旦艶有で仕上げて乾燥させてから、足付けをして更にマットクリヤーを塗装いたします。
艶消しパーツも艶の消え方を忠実に再現するため、パーツによって3分艶消し、半艶消し、7分艶消しなど艶消しクリヤーを調合して塗装いたします。とても手間が掛かる作業です。
全て塗り終わりましたら、塗膜に付着したゴミなどを取って、艶を出していきます。
一通り磨き終えましたら、取付作業を行います。
全てのパーツを組み終えたら、仕上げ磨きとコーティングを行って完成です。
完成した状態をご覧ください。
スプレータイプの為、複雑な形状も継ぎ目なしで施工可能。またライト類もクリヤータイプで施工致しております。塗り肌も自然な感じでどこを施工しているかが分からないぐらいに仕上がっております。
飛び石対策でプロテクションフィルムをご検討のお客様は「わたびき自動車」にお任せください。
※ 2023年春より工場一部工事を行う為、一旦スプレープロテクションフィルムの受注は停止致します。また工事が終わって体制が整いましたら、再開のご案内をお知らせ致します。