本日は、「ポルシェ992GT3」Fenixスクラッチガード マットフルプロテクションの施工が完成致しましたのでご紹介致します。
今回お客様はシャークブルーのGT3をボディ全体をマットに仕上げ、ルーフ、左右ミラーカバーのカーボン部分を艶有で仕上げたいという事でご依頼をいただきました。
この度は私共をお選びいただき誠に有難う御座いました。
Fenixスクラッチガード はスプレーで塗装するペイントプロテクションフィルムです。プライマー層、ベース層、トップ層の3層構造で形成されトップ層とベース層の間にカラー塗装層(※水性塗料に限る。)を加えることにより、あらゆるお好みのカラーにチェンジ可能。また、トップ層にFenix マットプロテクションを施工することにより、マットカラーにチェンジすることも可能です。
通常のフィルムタイプでは施工不能だった形状でも美しく施工可能。また、スプレータイプなのでどんな形状にも継ぎ目なしで施工する事ができます。
まず、見えるところを全てマットにするため、前後バンパー、ヘッドライト、左右フロントフェンダー、左右ドア、エンジンフードなど全て外して細部まできれいにマットにしていきます。
施工部分にコーティングが施されていますと密着不良の原因になる為、コンパウンドとポリッシャーを使って丁寧にコーティング被膜を落としていきます。
ここからは板金塗装の塗装作業と同じく、丁寧にマスキング作業を行い施工スタートとなります。
表からの見た目では施工しているか分からないように仕上げる為、マスキング作業にはとても時間がかかりますが、この丁寧なマスキング作業が仕上りを左右しますので手が抜けません。
Fenixスクラッチガードはプライマー層4回、ベース層8回、トップ層4回の計16回透明な物を吹き付けと乾燥を繰り返し行う為、作業者は微細な塵、埃などが付かない様細心の注意を払って作業しています。非常に神経を使って作業しております。
一般的なお車の純正塗装の膜厚は約100μm程しかなく、その中でもクリヤー層は約40μm程と言われております。Fenixスクラッチガードは16回吹き付けと乾燥を繰り返し行い約200μmの膜厚を持つ特殊フィルムを形成していきます。この膜厚によりオリジナルの塗装をがっちりガードします。
≪ 施工前の膜厚 ≫
≪ 施工後の膜厚 ≫
まず全てのパーツを一度グロス(艶有)の状態で終わらせます。その後ブース内で加熱乾燥させ塗膜をしっかり硬化させます。
≪ 16回吹き付けと乾燥を繰り返して施工完了の状態 ≫
加熱乾燥後、足付けをして更にマットクリヤーを2回塗装致します。マットの場合、ゴミが付いたら磨くことができないので、艶有で仕上げる時よりも更に作業者は神経を使います。とてもシビアな作業になります。
≪ マットクリヤー塗装後の状態 ≫
加熱乾燥後、今回ボディーはマットなので磨き作業は無く、艶有で仕上げたカーボンルーフ、カーボンミラーカバーを磨いて更に艶感を高めていきます。
磨き作業が完了したら、次は取付作業になります。外したパーツすべてを取り付けていきます。
少しでもキズにしてしまうと磨くことが出来ない為、マットで仕上がったパーツの取り付け作業は非常に気を使う作業になります。
だんだん形になってきましたね。
全てのパーツが付け終わりました。
完成した状態をご覧ください。マットの質感もとても良く自然で、オリジナルのような仕上がりになっております。
ドア口などの開口部も全てマットになっております。
ヘッドライトはクリアープロテクションで施工しております。
Fenixマットプロテクションフィルムの強みは通常のラッピングフィルムに比べ膜厚が非常に分厚く、マットの質感が非常によく、継ぎ目がない為、まるでオリジナルの塗装のような自然な仕上がりになっております。
お客様の愛車を飛び石などから保護するアイテムの一つになれば幸いです。施工をご検討されているお客さまは「わたびき自動車」にお任せください。