今回ご紹介する内容は「ポルシェ911」の下回り・ホイールハウス及びエンジンルームのドライアイス洗浄になります。海外などのディテーリングショップでは以前から行われているドライアイス洗浄、日本ではまだまだ認知度が低くあまり知られておりません。
弊社が導入したドライアイス洗浄機はグリーンテックジャパン社 「ドライアイスパワー GT-110M」になります。色々なアタッチメントを駆使して出来るだけ奥まった部分の汚れまで綺麗にしていきます。
ドライアイス洗浄は圧縮空気を利用してドライアイス(3mmペレット)を高速噴射する事により付着物(汚れ)を除去します。
≪ 剥離の原理 ≫
① 付着物にー79℃のドライアイスを噴射する事により表面温度が急激に低下し、熱収縮(サーマルショック)によって付着力が弱まり
② 付着物の隙間にドライアイスが入り込み、約750倍の体積膨張が発生して付着物(汚れ)が剥離します。
サンドブラストのように母材を削るまでの力は無く、ドライアイスの熱収縮と体積膨張という特性を利用して汚れを落としていきます。その為、母材を傷つける心配はございません。またドライアイスは衝突すると液体にならずに固体から気体に昇華し大気に消え、付着物のみが残ります。
まずリフトで上げて汚れの確認を致します。
長年の汚れが蓄積されているのが確認できました。911はアルミパーツが少ない為、ドライアイスで汚れを落としてから各所塗装をして化粧直ししていきます。
ドライアイスの特性、-79℃のドライアイスを高速に吹き付けることにより表面温度が急激に低下し、熱収縮によって付着している汚れの付着力が弱まり、汚れの隙間にドライアイスが入り込み0℃の時に固体から気体へと昇華する際に元の体積の約750倍に膨らみその体積膨張力によって汚れを剥がし落とします。
ホイールハウス内も同様にドライアイス洗浄致します。
一通りドライアイス洗浄を行い付着物を除去してから、化粧直しをしていきます。
ドライアイス洗浄・化粧直し塗装後の様子をご覧ください。今回911はアルミパーツが少ない為964、993などに比べてドライアイス洗浄後の劇的な変化はございませんが、ドライアイス洗浄でしっかり付着物を除去してから化粧直しをすることによって、綺麗になりました。ホイールハウスも同様に付着物を除去してからボディー色で化粧直し致しました。
最後にアルミ地の部分にはクリアータイプの防錆剤を塗布して今回の作業は完了です。
エンジンルームの洗浄は当てたくない部分を丁寧に養生しドライアイスをパウダー状にして埃を払う感じに作業します。もともと綺麗なエンジンルームだった為、劇的な代り映えはしないですが奥まった部分の埃などが取れて清潔感が増したと思います。
「見えない所も綺麗にしたい」「一度綺麗にして長く乗り続けたい」等、ドライアイス洗浄をご検討のお客様は「わたびき自動車」にお任せください。