今回はトヨタ 「GRMNヤリス 」をSPPF(スプレーペイントプロテクションフィルム)で施工致しました。施工箇所はFrバンパー、Frフード、左右ヘッドライトになります。
SPPFはスプレーで施工するタイプの剥がせる透明保護塗料です。施工はゴミやホコリの付着を避けるため専用の塗装ブース内で行われ、ボディーに吹き付けられた塗料は十分な乾燥時間を経て分厚いフィルムへと変化します。
SPPFは通常の貼るフィルムのような糊による「接着」ではなく、柔軟性のある特殊塗料が乾燥する過程で収縮し、ボディに吸い付くように「吸着」するメカニズムで愛車を飛び石や擦り傷から守ります。そして、剥がしても糊が残らず、オリジナル塗膜を痛める心配がございません。
まず、表から施工しているのが分からない様にする為、施工するパーツを取り外していきます。
次に施工箇所の塗膜の確認、清掃を行います。通常コーティング施工車はコーティング被膜が密着不良の原因になる為、ポリッシャーとコンパウンドでコーティング被膜を磨き落とすのですが、今回マット部分は磨くことが出来ません。そのため洗剤とプレソルを使って丁寧にコーティング被膜を落としていきます。
ブースに車を入れて丁寧にマスキング作業を行っていきます。ボディーがマットの為、ちょっとしたミストが付着しても磨くことが出来ませんので、厳重にマスキング作業を行います。
マスキング作業が終わったら、施工スタートです。
SPPFはスプレーで施工するプロテクションフィルムです。衝撃吸収層・密着層・クリアー層の3層構造。一般的なお車の膜厚は約100μm程しかなく、その中でもクリア層は約40μm程度と言われております。SPPFはスプレーで吹き付けと乾燥を約12回繰り返し行い、約150μm~200μmもの膜厚を持つ特殊フィルムを形成します。この膜厚によって飛び石などからボディーをがっちりガード致します。
施工後、加熱乾燥を行いフィルム皮膜をしっかり硬化させます。
一度すべてのパーツ全てグロス(艶有り)の状態で仕上げます。
しっかり加熱乾燥をしたらFrバンパーはマットの為、足付けをしてマットクリヤーを塗装します。マットの場合、通常の艶有りに比べて手間が掛かります。マットクリヤー塗装の際はちょっとしたゴミが付いても磨くことが出来ない為、吹き手は細心の注意を払って作業致します。
【 足付け作業 】 【 マットクリヤー塗装後 】
すべての施工が終わったら、磨き作業,取り付け作業を行っていきます。
完成した状態をご覧ください。マットの艶感もよく、どこを施工したか分からない自然な感じに仕上がっています。
スプレー式の為、Frバンパーの様な複雑な形状も継ぎ目なく施工できます。
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